「オール自然素材で構成されています」
「珪藻土ですと金額は結構あがります」
「無垢床も50万円程アップになります」
などなど、求めている理想を伝えてみると現実に直面してしまい、少なからずショックを受けて帰宅された経験がある方も多いのではないでしょうか。
【昔は自然素材住宅】
住宅の歴史をどこまで紐解くかはあれですが、昔は屋根・柱・壁・たたみ・束石などなど
全てが自然素材で構成されていました。
築70年以上くらいの建物で、リフォームなどしていなければ今でも現存している自然素材
ハウスは多く存在します。
「なんだかじいちゃんばあちゃんとこは落ち着くな」とか、古民家をリノベーションした旅館などもホッとできるのは自然素材が要因ではないでしょうか。
普段触れ合っているモノ達に囲まれての生活ですから、精神的にも身体的にもよい環境だといえます。
デメリットは隙間が多いので寒い・・・などでしょうか・・・。
【今は化学物質住宅】
そこから時代は過ぎ、大量生産・建築数アップのために工期短縮時代になってきました。
自然素材を工場で大量生産というのは難しいです。
そのため化学物質でできた人工的なモノでの建物構成が大半を占めています。
企業存続のためには致し方ない部分もあります。
【工期の違いや素材単価は大きい】
自然素材住宅は塗り壁施行などありますので、比較的工期は長くなります。
大量生産ハウスの2倍以上の工期がかかります。(4カ月と8カ月くらいのイメージです)
工期が長くなリますと人件費あがります。素材自体も大量生産品に比べますと単価は高くなります。それでも自然素材を使った住宅提供を安価で提供しようと頑張ってらっしゃる業者さんは多くおられます。
【健康素材の優先順位をつけましょう】
法改正によりホルムアルデヒド放散量などは規制がされています。
クロス・床材(合板材)などがそれにあたります。
しかしながらその素材をどうやって張り付けるかといいますと、接着剤が主になってきます。クロス・床の面積以上の接着剤を使用しながらになりますので、下手な接着剤を利用しますと・・・。
床は合板の時点で薄くスライスした木を貼っておりますので、それを貼る際にも接着剤が必要になりますので、いわば無垢材の倍以上の接着税が使用されていることとなります。
全部自然素材は難しい時代にはなりましたが、接着剤利用の極端に多い床は無垢材、LDKは塗り壁、敏感なお子様の場合は子供部屋も塗り壁など、優先順位をつけた形で採用をお考えされてはいかがでしょうか。
【最近の実体験】
最近勉強のためいくつかの業者さんの建物を見学させていただきました。
今はマスク必須ですよね。その上でも接着剤の匂いが突き抜けてくる建物もありました。
大人でもきつい環境は、子供にはもっときついかと思います・・・。
まとめとしては、「自然素材は金額は高いのでやめましょう」はあくまで業者都合です。
ご家族の健康、ずっと長く住める環境を考えた上でどこに重きを置くかをしっかりと考え、そこに真剣に向き合ってくれる業者さんと話をしましょう。
そういった心優しい業者さんや営業マンもご紹介可能ですので、ご興味ありましたらお問合せください。
今日は午後から天気が崩れるみたいですが、元気に頑張りましょう!!
Comments