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続・建物選び。



昨日の夕方のゲリラ豪雨は久しぶりにすごかったです。

信州はそれほど台風も来ないので、豪雨には慣れていませんので凄まじさを感じました。


先日の建設業者さん選び中のお客様とはほぼ毎日連絡させていただいています。

いい意味で細かく調べた上で納得したいお客様ですので、

私もできる限りご協力はさせていただくつもりです。


前回は屋根や防水などのお話を例えで出しました。

当然ながらそれだけでは880万円の差は埋まりません。


基礎の高さや厚さでも差は出ます。コンクリートの使用量がかなり違いますので・・・。

地中から含めて50㎝の基礎もあれば70cm以上の高さの基礎もあります。

厚さも12cmもあれば18cmもあります。

そして外周基礎は必ずありますが、内側にどれだけ基礎が打設されているのかも

ポイントになります。


中には負荷がかかる柱や壁の下だけに基礎を入れ、それ以外は束石のような

基礎だけのものもあります。

それだけでかなりコンクリート量は減らせます。

基礎図面で確認してみてください。

お客様にお話ししたところ、基礎図面は資料に入っていなかったとのことです。

各社にもらうようにお話しました。


コンクリートって結構いいお値段がしますので、要チェックです。


そして全館空調をお気に召されているようでした。

これは個人的には一択です。

システムは良いと思いますが、長期の維持が大変ですよが結論です。


よくホテルライクのような生活をというフレーズを目にしますが、

ホテルは商売だから良いのです。設備投資名目で交換ができますので。


住宅の場合は大半が商売ではなく住居使用です。

エアコンは何年くらいで交換するかをまずお考え下さい。

我が家は今年で築16年目を迎えましたが、リビングは稼働率が高いので

数年前に入れ替えました。


他はまだですが、そろそろかなという感じです。

エアコンは10年以上も経過すると、かなりの技術進歩が体感できます。


建物の大きさにもよりますが、全館空調の設備交換は結構な費用がかかります。

さすがに30年間使い続けるわけにはいかないと思いますので、

その辺りの未来予想図を考えながら設置することが大切です。


さらには全館空調の管も数十年使用し、管もかなりの長さになりますので

その中のカビや汚れは・・・といった心配も出てきます。

私はそういった部分は意外に潔癖症なので、そのダクトから何十年も風が

出てくると思うとちょっと怖いです・・・。


そこから考えますと各部屋いつでも取替自由な個別空調がベストな選択だと思います。

子供が巣立っていきますと、そこまでの設備も必要ないかと思いますので。


もちろんそれぞれの考え方がありますので、あくまで私の個人的見解です。


建築前はよく見える設備も、実際に年数を重ねると負の遺産になることも

充分あり得るということです。


構造を変えることは難しいですが、設備は大掛かりな物でなければ交換は

可能です。


今何が重要か、将来的にみてどういった費用が予測されるのかを

しっかりと考えながらお進めいただくことが大切です。


目で見えるものは見せ方によってはよく見えますが、いざ使ってみると

それほど大きく機能性が変わるわけではありません。


目に見えない部分はしっかりと、目に見える部分はほどほどに注力しながら

是非いい家づくりを楽しんでいただければと思います。







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