『決済はしたが所有権移転できない』
このようなご相談がありました。
結論、所有権自体は移転していますが、
登記はできていないということに
なります。
いわゆる対抗要件取得できないと
いう状態です。
誰に責任があるのは明確なのですが、
不動産業者を挟まずに個人間売買に
したことも一因です。
さらには書類作成した○○○士さんにも
不備があった事実も否めません。
もしこの状態で相続が発生すれば、
相続人が簡易裁判を起こし移転するということになります。
いま、所有権移転するのも同様の手続きが必要です。
これには時間・費用・精神的負担の3点セットが付加されることになります。
絶対に避けたい案件ですよね・・・。
お互いの合意の上で行われるのが不動産契約の基本となりますが、色々なミスも重なり
現状を迎えております。
ポイントとしては
・不動産業者を通さずに契約したこと
・書類作成内容に漏れがあったこと
・再契約までの間に、周りから金額について色々と意見を言われたこと
などがあげられます。
裁判を起こせば決済も終わっているので問題のない案件なのですが、今後の関係性なども
考えますと、安易に裁判というのも気が引けるということも事実です。
弁護士さんとか裁判所とか日常生活ではあまり関わることが少ないですので、
そういった所から連絡が来ますと、結構びっくりしてしまい、それが違った感情に変わることも大いにありますので。
最近は世の中怖い事件も多いので、話し合いで解決すればベストですがそうならない場合も
多々あります。
慎重にとも思いますが、買主様には何の責任もないので迅速にベストな方法で
進めていければと思います。
不動産屋さんに手数料を払うのがもったいないというご意見もありますが、
『餅は餅屋』ですので、こういったことがないようにプロに依頼するのが一番良いと
私は思います。
車の発注を自転車屋さんやバイク屋さんに頼むことはしないと思いますので、
そういった観点でお考えいただければと思います。
暑くなりそうですが、お気をつけてお過ごしください。
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