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新耐震。


 連日の報道で、今回の北陸での地震被害が解明されつつあります。

中でもビル、新耐震基準(昭和56年以降の新築や改築など)クリアした建物が

倒壊・全壊・半壊している実態には驚きと共に、今回の地震の揺れ方の特徴も関与しているように思います。


まずビルの倒壊ですが、過去の大震災を振り返っても津波以外でああいった倒壊は

かなりレアです。

地下があったともきいていますので、その辺りの強度も関与している気がします。

地下部分はコンクリート打設が大半ですので、年月が経つうちにひび割れも起き、

そこから土の中の水分が浸入していき鉄筋が錆びていくことも考えられます。


土の中と地上の水分量の差は歴然ですので・・・。


一方で新耐震クリアした建物の倒壊は建物強度もそうですが、地盤が改良されていない物件が大半だと思いますので、今回のような円を描くような揺れ方には対応は難しかったことも

一因と言えます。


住宅は2階建てまでは新耐震といえども基準は相当緩く、決して震度6や7レベルに

耐えられる保証はありません。


写真に有ります様な善光寺山門は1750年に建設されています。

もちろん補修改修はされていますが、材料や組み方次第では何百年単位で維持できます。


特に木造住宅は基準が緩いので、購入の際には平屋や総2階(あまり凹凸のない)建物が

お勧めと言えます。


あまりに凹凸が多い建物は揺れの際にねじれが生じますので、倒壊につながるリスクが高まります。


私の体感では阪神淡路大震災はかなり左右にハイスピードに揺れ、東日本大震災は船に乗っているような大きな揺れ、そして今回は大きな円を描くような揺れでした。


このように色々な揺れに耐えられる建物はどうしても限られてしまいます。


地盤改良がなされていない建物が多い事実はありますので、ハザードマップ確認も必要に

なります。


山よりも海や川の近くの方が地盤が緩いケースが多いので、極端な土砂災害エリア指定がなければ、山側の方が地盤は固い可能性が大きいです。

(近くに湧水があるなどはまた別ですが)


長野県に関して言えば海には面していないですが、大きな川や湖も点在しますので地盤強度も考えながら選定していくこともポイントの一つだと思います。


とにかく一人でも多くの救出を心より願っております。


何が起こるかわからないので、色々と気を付けながらお過ごしください。


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