丁寧な
先日木造住宅建設会社の社長様とお話しする機会がありました。
「俺らみたいな昔からの大工は今は難しいんだ」とおっしゃっていました。
理由をお聞きしますと、こだわってつくっていくと素材が高く、ウッドショックとの相乗効果で、とても主流の建売3,300万円なんてできねえとのことでした。
【追及度合】
これもどこまでかの問題です。
社長の会社は屋根は本瓦のみ使用し、スレート系や鋼板系は一切やらないと。
理由も明確でもちが悪い、見た目の劣化が著しいからとのことでした。
確かに3,000万円台の建売で本瓦仕様はなかなかみかけません・・・。
でもご希望金額には容易に収まってくるケースが多いので、何を重視するかだとおっしゃってました。
3,000万円台でおさめるために、木材を大量ストックしているので、賢いやり方だともおっしゃってました。
本来はそれができれば、あれくらいの金額でだせるだろうなともおっしゃってました。
それをする資本がない、置き場がない、管理もできないとなると一般的には難しい。
だからうまくやってるなとおっしゃってました。
商売として見ると大成功だなとも・・・。
まさしく私もそれは思います。需要と供給がマッチしている形です。
逆に高級路線が好きなお客様もいらっしゃるので、そこでの需要と供給もマッチしているので、それぞれの会社が成立しているとも言えます。
色々な建物を見させていただきましたが、どれも一長一短あります。
一長を見つけて、そこに金額の納得が加わり、家計全体への影響もクリアできればゴーサインでいいと思います。
そういうわけで、最近は新築にこだわらず中古市場が活性化している事実もあります。
よい素材で作られているモノは受け継がれていくべきですし、むしろそういったレトロ感がお好きなお客様も増えてきています。
いい意味で隙間的な役割を担っているのが中古市場とも言えます。
私も最近中古物件お任せいただくことが増えてきましたが、どれをみても味があり、おじい様おばあ様世代は物を大切に扱われてきていますので、とても中身もきれいです。
設備入れ替えは必要になるケースが多いですが、それ以外は十分使っていけます。
これも今の気密性重視ではなく、いい意味の隙間が木材を結露から守り、腐食を防いでくれたおかげで今がある事実もあります。
大切な想いのつまった住宅に、今後も出会えることを楽しみにしながら頑張ろうと思います。
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